オートサーマル法によるメタノールからの水素製造
詳しい研究内容は、研究テーマのページをご覧下さい。
メタノールからの水素製造が注目されています。メタノールは、改質温度が低く、エネルギー密度が高く、常温で液体という利点があり、良質な水素製造原料です。メタノールから水素を製造するには、メタノールを水蒸気改質や部分酸化する必要があります。水蒸気改質反応は、部分酸化反応に比べてメタノール量あたりの水素発生量が多いのですが、吸熱反応であり、反応の進行には外部からの熱供給が必要です。一方、部分酸化反応は、発熱反応であるため反応が自然に進行しますが、水素製造量が少ないという側面があります。この2つの反応を組み合わせることで、外部からの熱供給を必要とせず、水素製造が自立的に進行するオートサーマル状態にすることができます。
現在、このプロセスの最適化と常温から立ち上げてオートサーマル状態にする方法の検討を行っています。