一日体験化学教室は、高校生の皆さんに様々な実験を体験してもらうことを通して、化学の面白さを伝えたいという目的で開催されているもので、県内はもとより、東京などの近都県からたくさんの参加者が集まります。午前中は講義を聴講し、午後には各研究室に分かれて様々な実験をしっかり体験すると、夕方には修了証書が授与されます。高校生の皆さんにとっては、化学の最先端に触れられるだけでなく、少し年上の大学生・大学院生から色々なことを教わることができるユニークな機会です。

♦日時♦
2017年11月11日(土)10:00〜16:00
♦会場♦
宇都宮大学工学部(陽東キャンパス)
♦実験テーマ♦
1. 電気を通す有機物
2. 水問題の救世主「逆浸透膜」−浸透現象と海水の淡水化−
3. ダイヤモンドを作ってみよう!
4. めっきの世界へようこそー金属や紙にめっきをしてみよう
5. セルロースから温度センサーゲルを作ろう
6. 大腸菌の遺伝子を取り出して見てみよう!
7. 身近に潜む化合物を取り出してみよう。調べてみよう。-
  その他
♦対象♦
高校生および高校教員
♦参加費♦
無料
♦申し込み方法♦
住所、氏名(ふりがな)、電話番号、在学高校名、学年、「一日体験申し込み」と明記し、
はがきでお申し込みください。後日テキストと「希望実験調査票」をお送りします。
♦申し込み先♦
〒321-8585 栃木県宇都宮市陽東7-1-2
宇都宮大学工学部 応用化学科 「一日体験化学教室」係 佐藤正秀
♦申し込み〆切♦
2017年10月16日(月)(定員60名)
♦問い合わせ先♦
上記申し込み先または TEL: 028-689-6144 Fax: 028-689-6177
E-mail: satoma@cc.utsunomiya-u.ac.jp

♦主催♦
宇都宮大学工学部応用化学科
♦共催♦
日本化学会関東支部
宇都宮大学地域共生研究開発センター先端計測分析部門
♦後援♦
宇都宮大学工学部同窓会・高分子学会関東支部

2006年度の一日体験化学教室では応募数100名を上回り、県外から参加してくれた高校生もいました。引率の先生も含め大勢の方に、楽しく大学の実験を体験してもらうことができました。どうぞその様子をごらんください。

9:30 受付
10:00 開会の挨拶
10:20 講義 「触媒のしくみ」 応用化学科 江川千佳司教授

11:10 グループに別れて研究室へ移動
11:30 研究室での打ち合わせ
12:00 昼食
高校を卒業して大学へ進学したら、あなたはどんな生活をするのでしょう?楽しみでもありちょっと不安かもしれませんね。ゆっくり食事をしながら先輩大学生や先生方に大学での授業やサークル活動、アルバイトのことなど話を聞いてみてください!


13:00 各研究室での実験(19テーマに分かれて実験)
ポリスチレンを合成し,分子構造を調べてみよう(有機合成化学第一研究室)
われわれの身のまわりにはプラスチック、合成繊維、合成ゴムなど高分子化合物の製品がたくさんあります。この実験では汎用プラスチックのひとつであるポリスチレンを実際に合成し、その分子の構造と大きさを調べます。

染料をつくろう(有機合成化学第一研究室)
藍とよばれる植物で染める「藍染め」のように人間は古くから自然のものを利用して染色をしてきました。この実験ではスルファニル酸を原料として人工的にオレンジ?という染料を合成し、布に染めてみましょう。作ったオレンジ?は記念に持ち帰れます!帰ってから絞り染めなどに挑戦してみては!?
ダイヤモンドをつくろう(無機工業化学研究室)
ダイヤモンドを人工的につくるには高温高圧合成法と気相成長法という2つのやり方があります。ここではマイクロ波プラズマCVD法という気相成長法でつくります。核となる小さなダイヤモンドのまわりに炭素をつけていきます。ダイヤモンドができたか、金属顕微鏡で観察してみましょう。

無電解めっきを体験しよう〜磁石にくっつく紙をつくる(無機工業化学研究室)
みなさんは”めっき”と聞くと金や銀でめっきした食器やネックレスなどのアクセサリーを思い浮かべることでしょう。この実験では紙やプラスチック、金属板、ガラス板に液温、時間などの条件を変えてめっきを施してみましょう。電解めっきもやってみよう。
髪の毛から遺伝子を取り出してみよう(水処理化学研究室)
私たち人間や動物、植物、微生物といったあらゆる生命が生まれ、成長していくための設計図はDNA(デオキシリボ核酸)と呼ばれる物質上に暗号として書かれています。このDNAを自分の髪の毛から取り出し、実際に目で見てみましょう。さらに、取り出したDNAをもとにして、あなたがお酒に強いかどうか判定もしてみましょう!

微生物と磁石で水をきれいにしよう(水処理化学研究室)
私たちの生活排水は微生物の力できれいにしています。下水処理場に見学に行ったことのある方はわかりますよね。きれいになった水と微生物は最終的には分離しなければなりません。この実験では磁石を利用して微生物と水を効率よく分離する研究を体験してもらいます。

身近な化合物(リモネン)を調べてみよう(地域共生研究開発センター先端計測分析室)
柑橘類に含まれるリモネンという物質をご存知ですか?リモネンは発泡スチロールをよく溶かすのでリサイクル業界から注目されています。このリモネンをオレンジやグレープフルーツから水蒸気蒸留というやり方で抽出し、NMRという分析機器を用いてその構造を確認してみましょう。

魔法の水「超臨界水」〜ペットボトルのリサイクルとバイオエネルギーの製造〜(膜反応工学研究室)
臨界点を超えた状態の水は「超臨界水」と呼ばれ、液体の水よりも分子の熱運動が激しく、水蒸気よりも分子が密な状態です。そのため通常の水では起こりにくい反応も起こすことができるのです。原料が水なので環境にやさしいリサイクルやエネルギー開発が期待されます。この超臨界水をもちいてペットボトルを分解したり、草を分解してメタンガスを生成させてみましょう。

アスピリン(アセチルサリチル酸)を作ろう(有機材料化学研究室)
アスピリンは鎮痛剤、解熱剤、抗炎症剤などの医薬品として使われています。数多い合成医薬品のなかでも歴史が長く、世界で始めて市販された医薬品でもあります。ここでは工業的に製造されている同じ方法でアスピリンを合成してみましょう。

クラウンエーテルの世界(超分子化学研究室)
王様の冠を思わせるような環状構造をしたクラウンエーテル。このクラウンエーテルは別の分子を見分けて捕まえることができる性質を持ちます。この性質を”分子認識”といいます。分子模型を使ってクラウンエーテルの形をつくったり、実際にクラウンエーテルを用いて水中のイオンを捕まえさせ、有機溶媒へと移してみましょう。
電気を通す有機物(超分子化学研究室)
みなさん、「有機物は金属のように電気を通さない」と思っていませんか。しかし、今回実際に合成を行うTTF-TCNQ錯体やポリアセチレンなどの有機物が電気を流すことが近年になって発見されたのです。現在では携帯電話などに内臓の充電池の電極として利用されるなど、私たちの生活に不可欠なものになっています。
光合成色素をとりだして見てみよう(超分子化学研究室)
植物の葉がグリーンなのはなぜ?それは葉にはグリーンの光合成色素、クロロフィルがたくさん含まれているからです。一方、カロテノイドとよばれるオレンジ系の光合成色素もあります。ここではホウレン草の葉に何種類のクロロフィルと何種類のカロテノイドが入っているかクロマトグラフィーという方法で体験してみてください。

化粧品をつくろう(粉体・界面工学研究室)
女性にとってファンデーションの質はこだわりのポイントですね。この研究室ではファンデーションをつくり、表面処理をするものとしないものの撥水性を比較してみましょう。また、直径1 mmの粉をボールミル法により0.001 mm以下まで粉砕し、きめ細やかなファンデーションを作ってみましょう。
色ガラス作り(無機材質化学研究室)
昔から人々の心をとらえてきた幻想的な魅力をもつガラスを古代人と同様にナマの原料と簡単な道具で作り、微量の金属を用いて着色を試みます。特に遷移金属酸化物の着色性を体験していただきます!

七宝焼き(無機材質化学研究室)
七宝は西欧ではエナメルと呼ばれ、日本では仏教の中の七宝(金、銀、瑠璃、サンゴ、琥珀、瑪璃、真珠)から出ており七つの宝石の輝きをあわせ持つほどの美しさがあるとされています。さてその実態は??? 実際に七宝焼きを作って色を出している釉薬の含有元素について分析を行い、単に工芸としてではなく科学的な視点から学んでみましょう。

化学反応の振動現象(触媒化学研究室)
自然界では生物の呼吸・心臓の鼓動や体内時計にみられるように、ある時間間隔で繰り返し起こる周期現象がよく見られます。ここではミクロの世界で化学反応(酸化還元反応)が連続して繰り返し起こる現象を観察してみましょう。

凍った虹を見てみよう(界面物理化学研究室)
界面活性剤は石鹸や洗剤の主成分として使われています。この実験ではこの界面活性剤を溶かした水溶液から発色が起こります。「色が見える」ってどういうこと?この実験を通して光の干渉と発色現象について学んでください!

大腸菌の遺伝子を取り出して見てみよう(生物情報工学研究室)
DNAには細胞の生育に不可欠な染色体DNAと、生育には必ずしも必要でない染色体外DNAの2種類が存在します。今回は染色体外DNAであるプラスミドDNAを大腸菌から抽出し、アガロースゲル電気泳動というやり方で実際に見てみましょう。
金属イオンの系統分析(環境分析化学研究室)
金属イオンの系統分析は高校の教科書にも一部取り上げられていて、高校生にとってはなじみやすい実験です。ここでは単に金属イオンを属分類するだけでなく、金属イオンの性質を理解するうえで重要な概念であるHSAB則「金属イオンの硬さ柔らかさ」という概念を学んでみましょう。

16:20 総合研究棟の教室に移動し、アンケートに回答
16:30 閉会の挨拶 修了証書授与
17:00 解散