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金属酸化物の表面改質
金属酸化物の特徴
酸化チタン微粒子や酸化亜鉛微粒子などの金属酸化物には、以下の特徴があります。
マイクロ波照射ゾル-ゲル法利用した金属酸化物表面へのシリカ被覆
粉体・界面工学研究室では、光触媒活性を抑制する目的で,不活性物質であるシリカで金属酸化物をコーティングする研究を行っています。従来のゾル-ゲル法を用いた金属酸化物のシリカコーティングは,反応完結までに6時間以上を要するなど,反応時間が長いことが問題として挙げられます。
そこで、本研究室では、反応時間の大幅な短縮を期待して、マイクロ波照射ゾル-ゲル法を用いるシリカ被覆による金属酸化物の光触媒活性制御について研究を行なってます。
金属酸化物粒子へのシランカップリング処理
金属酸化物やシリカ被覆金属酸化物表面へのシランカップリング処理に関する研究を行なってます。その目的は以下の二つです。
左の写真はシリカ被覆酸化亜鉛をシランカップリング処理した際の分散嗜好性試験(上相;ヘキサン、下相;水)の結果を示したものです。左の試験管がシリカ被覆酸化亜鉛を分散させた結果ですが,下相(水)が白く濁っていることから、シリカ被覆酸化亜鉛表面は親水性で水に分散していることがわかります。一方、シリカ被覆酸化亜鉛にシランカップリング処理を行うと,右の試験管のように粒子はヘキサン-水界面に存在することから、その表面物性が変化したことがわかります。