我々が研究している水の浄化技術は21世紀も人間が持続的に繁栄してゆくためのキーテクノロジーです。 我々は、磁化活性汚泥法とよばれる磁気分離を活用した水処理方法の研究をしています。世界で他に例のない、いわばオンリーワンの研究です。 この方法の利点は
1)水の浄化にともなう汚泥ゴミの発生を抑制できる
2)維持管理が簡単で発展途上国のような国でも活用できる
3)固液分離トラブルがなく安定した水処理が行なえる
などです。多くの水処理に関連している企業が注目し、見学に訪れています。 活性汚泥とよばれる水中の有機物を分解して浄化してくれる微生物の固まりに磁性粉(砂鉄の細かいもの)をくっつけ、磁力ですばやく分離している様子が次のURLで見られます。(約3MBクイックタイムムービー)
茶色の懸濁物質が活性汚泥とよばれる水をきれいにする微生物です。普通の活性汚泥も磁性粉を混ぜるだけで磁化活性汚泥になり、磁力で分離できるようになります。 沈降分離では上澄みを得るために30分〜3時間かかるのですが、磁気分離では数秒〜数十秒に短縮されます。微生物が沈降したあとの上澄みは有機物の分解されたきれいな水です。 磁気分離では、水と微生物を簡単に分離できるので、たくさんの微生物を利用することができます。それによって汚泥ゴミのでない、 性能の良い水処理プロセスを簡単に組み立てることができるようになりました。ネイチャー誌やアメリカ化学会のホームページをはじめ世界8ヶ国の科学技術や環境に関するWebニュースに掲載されています。 いま、実用化に向けていろいろなところで実証試験をスタートさせているところです。
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